転んで前枠がキズだらけ、ぐしゃぐしゃに!

2021.07.28

壊れて曲がったチタンフレーム

前枠の前面にキズがつき、パッド足もぐしゃぐしゃに。

持ち主の方によると、「毎日かけていたとてもお気に入りの一枚だっためがねが、転んで壊れてしまった。」との事で修理をご希望されていました。

レンズが割れて、①前枠の前面に大きな傷が出来ています。②両方のパッド足も大きくつぶれてしまい、③前枠の右のヨロイと丁番(ねじを入れるところ)が変形して使えなくなっていました。このフレームを見る限り、すごい転び方をしたに違いありません。持ち主の方の怪我の具合が心配になるほどです。

テンプルにはダメージがありませんでした。

テンプルにはダメージがなく、バネも無事でしたので、『3か所ロー付+単色メッキ+型直し』の修理をすることになりました。

チタンフレームや合金のフレームのメッキを必要とする修理は、工程が多くなります。
レンズやパッドをはずし、元のメッキをはがします。
型崩れが大きい場合は最初に型直しをします。

その後、素枠になったフレームの壊れたパッド足を取りのぞき、新しいパッド足をロー付(レーザー溶接)にてとりつけます。右のヨロイの丁番もねじれていましたので新しいパーツをずれが生じないように正確な場所にロー付をしました。

目立つ傷を目立たなくするため、研磨します。又、研磨することによってメッキが綺麗につくようになります。キズの深さや場所にあわせ、バフ(研磨する布)を使い分けて研磨しています。
ヨロイとブリッジに元のフレームにあったマット加工をします。
金色のメッキを施して仕上げをします。

新品のような仕上りに!

バネは壊れていませんでしたので、正しい位置にロー付したことでバネの開閉がスムーズに動くようになりました。
キズもなくなり、修理箇所もわからない程きれいに仕上がりました。

修理事例